前職で洋酒メーカーに勤務していた私は、1995年頃より地方都市である岐阜で「シングルモルトウイスキーを広めていきたい」と思うようになりました。しかし、東京でさえシングルモルトブーム以前の黎明期でもあり、まして地方の飲食店様には、「そんなややこしいものはいらない、販売条件の良いウイスキーを持ってきてよ!」と拒絶される日々が続きました。価値を伝えきれない自分の非力さを痛感し、2000年にはシングルモルトの販売を縮小しました。
しかし、2004年に「もう一度がんばってみよう」と思う出来事がありました。日経新聞の片隅で、「肥土伊知郎氏が自らのウイスキーの販売を始めた」、との小さな記事が目に飛び込んだのです。
今や、肥土伊知郎氏は「飛ぶ鳥を落とす勢い」のイチローズモルトの生産者です。しかし当時は、まだまだ「ウイスキー消費のどん底時代」が続いていました。イチロー氏のウイスキーは無名な上に、あまりに個性的であったため、簡単には売れませんでした。
その後の詳しい経緯は、こちらをご参照下さい。https://item.rakuten.co.jp/auc-claude/c/0000000186/
多くの方にイチローズモルトの存在を知ってもらうため、イチロー氏本人や蒸留所のスタッフ、そして我々販売代理店も主張を続けました。最も強力だったのは初期のイチローズモルトファンの愛好家や関東一円のバーテンダーの方々でした。やがて、多くのメディアも取り上げて下さり、世界的な賞の受賞も続き、そのブランドは輝きを増しました。
しかし生産量の少なさゆえに、イチローズモルトは「欲しくても手に入らない代物」と化し、多くの方が元値よりかなり高価な「転売ルートでしか入手出来ない」という危機的な状態が続いております。過去の事例を紐解けば、この状態が数年続くと一部の定価購入者以外の愛好家(ファン)は嫌気が差し、やがてアンチ化するケースも見られます。これはたいへん悲しいことです。
日曜も休まず懸命に生産を続けるスタッフの顔を思い浮かべると、我々販売店の責任の重さを感じる日々です。私たちは今後も、愛好家の皆様やビギナーの方と、イチローズモルトの世界観をシェアし、末永くご愛飲いただけるための環境づくりを続けて参ります
当店にお越しに際は、事前にご予約・お問合せいただくことをおすすめします。
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TEL/058-252-1371(9:00~16:00)、058-252-5410(16:00~20:00)
shop:Whisky Boutique Claude(ウイスキーブティック クロード)by CLAUDE WHISKY
〒500-8318 岐阜市桜通1-21
お問い合わせはメールにてお願い致します。
MAIL inoue@singlemalt.cc
営業時間(予約制)
火曜日~金曜日 18時~20時
土曜日 14時~18時
定休日 日曜 ・ 祝日・月曜
運営者 CLAUDE WHISKY(クロードウイスキー)
岐阜市千手堂南町1-16
代表 井上祐伺
・販売場の名称及び所在地 ウイスキーブティック クロード 岐阜市桜通1-21
・販売管理者の氏名 井上由美子
・酒類販売管理研修受講年月日 平成28年9月14日
・次回研修の受講期限 平成31年9月13日
・研修実施団体名 岐阜小売酒販組合
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